おおみそかの買い物に行った。
行ってほしい、と感じ取れたので
「じゃーー行くか」
と昼前に促す。
するとNさんは支度を始めた。
一通り買い物を終えて帰宅。
昼時間をちょっと過ぎていたが、買ってきたもので、まずは適当に食事にする。
ここまではいい。
夕方、余り早い時間だと「こんな時間に」と怒り出すことがあるので
頃合いを見計らった時間帯。
「さあ、じゃー、夕飯とするか」
というと
「食べれば」
とひとこと言って、そのままますっと炬燵に入ってしまっていました。
肩すかしを食わされた私は、怒りを抑えながらも、冷蔵庫から買ってきたばかりの貝柱、とサーモンの刺身をすこしずつ取り出し、締めるときにちょっとだけ、それを表現するように音をたて締めたのだった。
しかし、取りだした刺身だけではちょっと足らないかもしれないと思い、焼きそばも付け足した。
出来上がったところで、勝手にビールを取りだして、抵抗の姿勢を示したのだった。
テレビは、おおみそかのダウンタウンの「笑ってはいけない」がやっていたが、見て一緒に笑うのも冗談のように感じられたので、図書館で借りた「詰め将棋」の本に没頭したのだった。
●Nさんのこと。記録しとかねければいけない。