「薬の副作用か?」
聞くとそうだという。
あまり会話をしてこないNさんがめずらしくきりだした。
近頃、食べるものが違ってきていた。
それぞれが自分用に食材を用意し食べるようになっている。
テーブルのおかしいれの容器にカリントが入っていたのでMは食べた。
食後のちょっとしたおつまみだった。
ひとつ食べると、ボリボリ次々と食べてしまうところがある。不思議な甘さがあるのだ。
しかし、ここでいやな予感はしていなかったわけではないが。
夕食が終わって、またちょっと食べた。
それで、修理が終わってみれるようになっていたテレビを見ていたら
「あら、また、カリントがこんなに少なくなって」
と、Nさんが言い出した。
「エッ」と言ったきり、Mは、絶句した。
が、ちょっと間をおいてから、
「また、言い出したな。食べていけないものならなぜはじめから言わない。別の場所に隠しておくか、ダメだと言っておいてくれればいいのに」
と珍しく感情をあらわにした。
すると、Nさんの表情が変わった。
「、、、」
しばらくおいてから、ちょうど湧いたいたお風呂にMは入った。
そして出てきて、すぐにコンビニに出向きカリントを買いに行った。
お菓子の容器にそのカリントを入れて
「さ、あなたの好きなカリントどうぞ召し上がれ」
そう言ったのだった。
●Nさんのこと。記録しとかねければいけない。